2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧
【やり直したい恋】 ・恋愛を成就させるためには熱意やテクニック、お互いの相性だけでなく、プロセスやタイミングも非常に重要である。 ・それらを心得、やり直したい恋というものがある。 ・彼女は高校3年の時のクラスメイト「ちゃあ」。名前は「あさみ」…
・何人にも平等に一度だけ与えられる経験「初恋」。後に味わうどの恋愛よりも甘酸っぱく儚い初恋の記憶は、決して色褪せることのない夢物語なのである。 ・「おれは同じクラスのゆうかの事が最近気になってる」「おれは2組のミクちゃんと4月から付き合ってる…
・「ここまでの話を振り返ると、たろう氏は、『妻との関係が悪くなり、目移りした若い娘に乗り換えようとしたが失敗し、気を持ち直してなんとか妻とやり直そうとしている残念な男』という理解で間違いないですか? 『はい』か『いいえ』で答えてください。」…
・たろう氏は考えるのを辞めた。 ・「灰原嫁ともう一度やり直せるのかどうか」それは考えるよりも行動に移した方が確かな答えが出ることを本能的に悟ったためだった。 ・来たるXデー。たろう氏は灰原嫁が来るのを寝室でじっと待ち続けていた。 ・我が家の家…
・結局たろう氏はコニタンへの想いを諦め切れなかった。 ・恋仲でなくてもいい。お互いの本音を打ち明けることが出来る先輩後輩の関係になれたなら...。 ・コニタンの脈を正確に測るためにたろう氏に残された最後の手段。それが10.13バズーカだった。 ・10/1…
・たろう氏と灰原嫁が置かれている様な状況を世間一般的に「産後クライシス」と呼ぶらしい。 ・産後クライシスについては、子どもが生まれる前からネットで記事を読んでなんとなく知っていたが、その時は「こんな夫婦もいるんだなぁ。気の毒だなぁ。」くらい…
・喧嘩は日々激しさを増していった。 ・DVとまでは言わないが、逆上した灰原嫁はたろう氏に殴りかかろうとしたり、物を投げつけたりしてきた。「いつかこの包丁で貴様を刺し殺す」と宣言されたこともあった。 ・それでもこちらからは決して手を出してはなら…
・甘い新婚生活も終わりを迎え、敢え無く魔法の力は失われてしまった。 ・今から4年ほど前の長男の妊娠に伴い、夜の営みはすっかりなくなったのである。 ・なんだろう、愛情が薄れた訳ではなかったのだが、自然とそういう気分ではなくなったというか。これ…
・有事とは、何もロシアとウクライナの間だけに起こるものではない。どこの家庭にも起こりうるものなのである...。 ・彼女との出逢いは今から7年前に遡る。3月の日差しがとても暖かい日だったのではないかと記憶している。 ・出逢いの場は街のバレーボー…
・コニタンとのLINE交換の天王山となる課の飲み会が10月中旬に催される予定だったが、未熟な幹事の調整不足により1ヶ月の延期を余儀なくされた。 ・なお、未熟な幹事の名は「O」という例の危険人物である。コイツめ、やはりやってくれる。 ・飲み会の1ヶ月延…
・「...。」 ・出張の間、コニタンのことは楽しく会話が出来る明るく素直で可愛い後輩としか考えていなかった。 ・しかし、出張が終わった今も彼女のことを想ってしまうのは何故だろう。 ・彼女のことを想うと幸せな気持ちになるのは何故だろう。 ・そうか。…
・2020年4月。たろう氏の職場に1人の新入職員が配属された。 ・ぱっちりとしたつぶらな瞳に凛々しいショートのヘアスタイル。マスクで覆われたそのご尊顔はあまりにも可愛らしかった。 ・着慣れないスーツを身に纏う姿はまだあどけなく、長身ではないが華奢…
・「本日で33歳になりました。33歳というと『散々(さんざん)な1年』などと世間ではよく言いますが、この逆風を前向きに捉え『燦々(さんさん)と輝く1年』にしたいと思います。」 ・...実にありきたりでつまらないコメントだ。 ・たろう氏が10年前に勤め…